シロアリのような社会性昆虫は繁殖力が強く、駆除後も適切な予防措置を講じないと再び繁殖してしまいます。

シロアリの社会性

シロアリのもつ社会性とは

シロアリは黒アリやハチと同様の社会性昆虫類に分類され、女王を筆頭に階級社会を持ちます。
黒アリではなくゴキブリの一種に分類されるので、黒アリとは一部で異なる特性を持っています。
シロアリの社会性についてまとめました。

 

 

シロアリ社会の構造

 

シロアリの巣は以下の4種類の蟻に分類されています。

 

・女王アリおよび王アリ
巣の中で交尾と出産を繰り返す

 

・副生殖階級のアリ
女王アリと王アリの候補で、女王や王が死亡した際に新たな王や女王になるために待機している

 

・働きアリ
巣(コロニー)の中にいる95%以上が働きアリ
巣の外で餌を採取し、幼虫の面倒、巣の拡張などを行う
繁殖期になると一部の働きアリが羽アリになって巣の外に出て行き、オスメスのペアで新しい巣を作って女王アリ、王アリになる

 

・兵隊アリ
巣(コロニー)の中で2~3%の割合でいる戦うことを専門にしたアリ
交尾はせず基本的に外敵が襲った時のために巣の中で待機している

 

 

黒アリとの違い

 

女王アリを作って分業する社会性は黒アリと似ていますが、シロアリは以下の特徴があります。

 

・王アリとの交尾を繰り返す(黒アリは人生で一度交尾をするだけで体内に精子を保管して排卵を繰り返すことができる)

 

・羽アリになる時期が違う

 

シロアリが羽アリになって新しい巣やオスメスのペアを見つける時期は4~6月、黒アリの場合は6~11月です。11月以降に羽アリを見つけた場合は黒アリだと思ってください。
その他の特性はアリやハチと同じで、生まれた時は同じ個体ですが、巣の中のパワーバランスに応じて兵隊、働き専門、女王など異なる進化をしていきます。
人間とは違い、脳みそはほとんどないので考えて行動するのではなく、本能で行動を起こし、女王や王以外でも子孫繁栄のために必要なことだと理解して動くので、仲間割れなどの反乱を起こすことはありません。

 

 

社会性昆虫は繁殖力が強い

 

昆虫の多くは一度に多くの卵を産みますが、基本的に産んだ後は放置する流れになります。
外敵に食べられることもあれば雨風の影響を受けるなど環境が悪くて孵化しないこともあります。

 

シロアリは巣の中で卵を産んで育てます。
鳥のように交代で卵を温めてエサを取ってくる仕組みと似ていますが、シロアリは男女ペアではなく集団で行い、外敵に対抗する兵隊も用意しています。
一部でアリクイなど天敵と呼ばれる動物もいますが、巣を壊滅に陥れるような外敵がいないため、1億年以上も前から絶滅せずに生き続けていると言われています。
人間は科学力を使って唯一シロアリを全滅させることができますが、その他の害虫駆除に比べて完璧な仕事をするための難易度が高く、駆除後も適切な予防措置をしないと再び繁殖してしまうリスクが大きいです。
働きアリの大半を駆除しても、女王と王、副生殖階級を駆除できなければ意味がないので注意しましょう。