シロアリは繁殖力が強く、1つの巣に1匹の女王アリが毎日数百~数万個の卵を産みます。

シロアリの繁殖力

シロアリの繁殖イメージ

シロアリの繁殖力は種類によって異なります。
住宅に被害を及ぼすのは、主にイエシロアリとヤマトシロアリです。

 

もっとも危険性の高いイエシロアリの場合、小さい巣で数万匹から数十万匹、大きい巣では100万匹以上になるケースもあります。
どれほどの期間で家に大きな被害を与えるのか、シロアリの繁殖力から検証しました。
シロアリの種類について詳しく知りたい方はコチラ(参考記事:既存記事・シロアリの種類)

 

 

シロアリは時間をかけて繁殖する

 

シロアリは1つの巣につき、1匹の女王アリが王アリとペアになって交尾と産卵を繰り返します。
哺乳類のように数が増えるほど繁殖ペースが高まるワケではありません。
1回に産む卵は数十から数百でシロアリは季節を問わず、ほぼ毎日卵を産み続けます。
卵が孵化するまでに時間がかかり、一部では孵化まで長期間かかることもあるので、時間が経過するほど孵化する前の卵が増えて、緩やかに増加するペースが増えていきます。

 

ヤマトシロアリの巣は大きくなっても1~3万匹、イエシロアリの場合は100万匹以上になることもあります。
いずれも、シロアリが棲みついて早期駆除を行えば、被害を少なく抑えられます。
繁殖力の高いイエシロアリが一日平均300個の卵を産み続けた場合、1年で109,500匹、100万匹に到達するには10年近く放置した場合です。
なお、シロアリは卵の孵化率が非常に高く、働きアリでも平均寿命は10年ほどです。
一部で黒アリなどの外敵に襲われるケースもありますが、人の手で駆除しない限り、時間が経過するほど巣は大きくなっていきます。
シロアリの巣には女王アリと王の候補が待機しているので、女王アリが寿命になっても新しい女王アリにバトンタッチして成長を続けていきます。

 

 

シロアリは増えすぎないようにコントロールしている

 

シロアリが羽アリになって新しい巣を作るのは4~6月ころです。
新しく生まれた羽アリが飛び立つと勘違いする人もいますが、シロアリは働きアリの一部が春から夏にかけて羽アリに進化を遂げています。
シロアリの寿命は約10年なので、長生きしているベテランの働きアリが羽アリになることはありませんが、過去1~2年に生まれた働きアリの多くが羽アリになる可能性を秘めています。
羽アリになるのは、巣の中で働きアリが増えすぎたことが要因で、巣の状況によって羽アリが発生する比率が異なります。

 

ヤマトシロアリの巣が小さいのは、1つの巣のキャパが小さい分だけ羽アリになって新しい巣を作ろうとするアリが多いからです。
生息できる地域(気温)の違いもありますが、日本のシロアリ被害の9割以上がヤマトシロアリなのは、巣の数が多いからです。
イエシロアリは巣を大きくできる環境があれば、どんどん増えていくので被害件数は少ないけど一度棲みつくと大きな被害が出てしまいます。

 

シロアリの種類を問わず放置をすると一定の数になるまで増え続けてしまうので、早めの駆除を心がけましょう。
シロアリの巣の中には大量の卵がストックされているので、生きているシロアリの駆除だけではなく卵も駆除もしくは破壊しないと意味がありません。